ポケモンカード投資ってなに?ポケカの魅力と注意点を紹介

COLUMN
2022.10.29

近頃ポケモンカードの「バブルは弾けた」と耳にしますが、トレーディングカード(Trading Card Game、略称TGC)市場の拡大が止まらなさそうです。日本玩具協会が2022年6月に発表した統計によると、カードゲーム・トレーディングカードは前年度比45%増の1782億円、過去最高を記録しました。

市場価格の高騰の背景には、ここ数年のお家時間増加によるフリマアプリやSNSでの取引活性化、レアカードの取引によるものがあるといいます。

この記事では、ポケカ投資の魅力と注意点について触れています。

ポケカ投資とは

ポケカ投資とは、1996年から販売されるトレーディングカードゲーム「ポケモンカード(略称:ポケカ)」を対象とする投資のことを指します。

ポケモンカードの公式サイト:https://www.pokemon-card.com/

かつて、子どもから大人まで手軽に遊んでいた商品でしたが、現在は国内のみならず海外でも人気が高まり、二次流通市場で数万円〜数百万円で取引されるカードも珍しくはありません。トレーディングカードとしての楽しさやイラストの可愛らしさ、(希少なレアカードに限りますが)高い資産性といった魅力によって投資される方が増えている状況です。

ポケモンカード なぜ買えない?転売によって荒れる市場と高騰の理由

第一次流通、第二次流通ともにトレーディングカード市場は「ポケモンカード」や「遊戯王」などが市場の拡大を牽引しており、それらを取り扱うトレカ専門店は店舗を増やし続けています。投資商品としてメジャーなロレックスと同様、ポケモンカードも「定価で買うことができれば利益になる」といわれ、需要が高まっている状況です。

しかし、需要が多くなると出現してくるのが「転売」の問題。

公式から新しく販売された商品がすぐさま売り切れ、その日にフリマサイトで同商品の未開封品が大量かつ高額で売られている、という状況が頻発しています。

焦って高額転売の商品に手を出すと、トラブルの原因になったり純粋に価値が合わず損をすることになりかねません。公式から再販されたり、まだ行っていない店舗にいってみるなど、できる限り適正価格での購入を目指しましょう。

もう販売されていない商品については、二次流通市場で手に入れる方法しかありません。投資目的で購入する場合、どうしても手に入れたい場合は、トレカ専門店での購入をおすすめします。フリマサイトやSNS等で個人間取引を行う場合、対象商品の市場価格や状態を調査して適正であるか判断しましょう。


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ポケモンカードはなぜ買えない?転売ヤーが買い占める理由:https://www.myalty.co.jp/blog/498

ポケモンカード 何が楽しいの?魅力は?

ポケモンカード投資の人気の理由をいくつか挙げてみました。

  • 単価が安い
    ポケモンカードは、希望小売価格 165円(税込)から販売されています。しかし、転売ヤーによる買い占めで手に入りづらい状況があったり、フリマサイトで高騰していることがあります。少々骨が折れるかもしれませんが、コンビニや家電量販店、デパート、ポケモンセンターなど取り扱いがある場所で定価で購入することをおすすめします。
    参照:ポケモンカードゲーム トレーナーズウェブサイト 商品情報
  • 維持が楽
    トレーディングカードは、傷や湿気に気をつけさえすれば保管するだけなので、とても管理が楽な商品です。また、サイズが小さく薄いため、スリーブやトレーディングカードファイルに入れることで少ない場所でたくさんの保管ができます。希少価値の高いものはアクリルケースにいれてカード劣化を防ぎつつ保管する方法が良いかもしれません。
    ちなみに、トレーディングカードゲームは主に2種類のサイズで構成されています。 最も多いサイズが63mm×88mm。ポケモンカードやマジック・ザ・ギャザリング、NBAカードなどが該当します。 それよりも若干小さいサイズで59mm×86mmがあり、遊戯王が該当します。スリーブやファイルを購入する際は、「63mm×88mm」サイズを購入するとだいたい収まるのでおすすめです。
  • 海外での人気も高い
    ポケモンカードは海外での人気も高く、超高額で取引された中にはYouTuberでボクサーのローガン・ポール氏が「1998年 ポケットモンスター 日本版 “イラストレーター(ILLUSTRATOR)” ピカチュウ ホログラム加工 GEM MINT 10」を527万5,000ドル(約7億1,780万円)で購入しました。
    海外で販売されている英語版のカードではなく、多言語カードをコレクションしたいコレクターも多くいます。国内よりも数倍高い価格で販売されているカードもあるかもしれません。
  • デザインが素敵
    ポケカではイラストレーターを80人ほど抱えているらしく、同じモンスターでも絵のタッチが違ったりとデザインを楽しむことができるのも魅力です。
    “推しイラストレーター”のカードをコレクションするのも楽しそうですね。

 

投資以外にも、ポケモンカードゲーム自体を楽しみたい方はこちらも読んでみてください。
ポケモンカード 初心者は何から始めるべき?https://www.myalty.co.jp/blog/471

オリパ儲かる?トラブルに注意

希少で資産価値の高いカードは主にトレカ専門店か個人間取引での購入になります。トレカ専門店での購入をおすすめしますが、欲しいカードがフリマサイトやオークションにしかない場合、トラブルに気をつけながら購入を判断するようにしてください。また、個人間取引の場合は、トレーディングカード真贋鑑定・グレーディングサービスを行っている第三者機関に登録されているカードが安心です。

  • 個人間取引でのトラブル
    • オリパ、福袋詐欺
      メーカーによる販売ではなく、個人やトレーディングカードショップが独自に複数のカードを封入することで販売する非公式パックである「オリパ(オリジナルパック)」や「福袋」の中身が謳い文句とは違い、ハズレカードばかりであることがあります。
      そもそもギャンブル的な要素が大きい販売形式のため、購入する場合はトレカ専門店以外での購入はおすすめしません。個人間取引であれば古物商許可を持ち、かつ信頼できる方から購入しましょう。
    • 偽物:
      • 需要が高く、材質が紙のため偽物が多く出回っています。紙質・色合い、スペル間違い、カードのサイズ、文字のフォント、シュリンクの有無、販売価格など、よく吟味してから購入するようにしましょう。少しでも怪しいと感じた場合は、すぐに購入せず、相手方に証拠となる写真や情報を提供してもらうようにしましょう。
      • 個人間取引でもし偽物を購入してしまった場合、相手方が返品・返金対応してくれる可能性は低く、購入した側の自己責任と判断され警察の介入も難しいということを留意しましょう。
        警視庁インターネット利用詐欺:https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/sodan/nettrouble/jirei_other/internet_scam.html
    • 保管に注意:投資用のカードもゲーム用のカードも、いつまでも美品に保ちたいですよね。シャッフルしたりスリーブから出し入れをする際のカード劣化の他にも劣化の原因があります。
    • 白欠け対策:カードの縁や角が傷ついて白く欠けないようにする
    • シミ対策:直接手で触って手の脂を付けないようにする
    • 色むら対策:太陽や蛍光灯からの紫外線に当てないようにする
  • 防犯対策はがっちりと
    • ポケモンカードのみならず、高額なトレーディングカードが盗難される事件が全国で相次いでいます。SNSで特定されるような発言はしない、超高額なカードは銀行の貸し金庫に保管するなど、くれぐれも気をつけましょう。

 

オリパを自分で作って売ってみたい人向けはこちらも読んでみてください。オリパとはそもそも何なのか、個人で売る場合のメリット・デメリット、悪評を聞くけどみんな買っているオリパの魅力は何か、などにも触れています。
オリパはなぜ儲かるの?古物許可を取るべき理由https://www.myalty.co.jp/blog/477

ポケモンカードの鑑定方法は?PSAかBGSがおすすめ

トレーディングカードの真正制・資産性を判断するために「第三者鑑定機関」での鑑定がよく行われており、真贋及びグレーディングに関しては「PSA」や「BGS」が有名です。
これらの機関では、コレクションの真贋を含め、鑑定や評価、格付けを行い、世界中どこででも安心して取引できるようにしてくれます。実際に、オークションで落札される高額トレカのほとんどがPSAまたはBGSの最高ランク評価を得ています。

 

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トレーディングカード(TCG)の鑑定業者PSA、BGSとその費用:https://www.myalty.co.jp/blog/483

PSAとは

画像:PSA japan公式サイトより

PSA(Professional Sports Authenticator Group Submission Serviceの略称)とは、1991年の創業以来、4,000万枚以上のカードと1,000億円以上の累計申告価格の収集品を鑑定する、世界最大級の第三者トレーディングカード 真贋鑑定・グレーディングサービス会社です。

PSA Japan公式サイト:https://www.psacard.co.jp/

公式サイトでは、料金は3,300円〜、期間は8ヶ月ほどかかると記載がありますが、最近では依頼が殺到しており受取に1年ほどかかると聞きます。

BGSとは

画像:BECKETT公式サイトより

BGS(Beckett Grading Service Group Submission Serviceの略称)とは、1999年に設立され、PSAとともにグレーディング サービスで業界で最も認知度の高い第三者トレーディングカード 真贋鑑定・グレーディングサービス会社の一つです。

Beckett公式サイト:https://www.beckett.com/grading

料金は最低$16($1が147円だと約2,300円)〜、期間は30-60 営業日かかるようです。サイン付きのカードだと1枚プラス$5かかるので注意しましょう。

代行業者

海外に拠点のあるグレーディング会社を利用する場合や手続きの手間を減らしたいときは、代行業者に依頼する方法もあります。

GRADING SERVICES JAPAN(略称:グレサ)

画像:GRADING SERVICES JAPAN公式サイトより

公式サイト:https://gradingservices.jp/
プランとスケジュール:https://gradingservices.jp/about/
取り扱い:PSA、BGS、CSG、CGC
公式Twitter:https://twitter.com/gradingservices?s=20&t=z10fMcLR7Q7AnemT4_MOdg

mint(ミント)

画像:mint公式サイトより

公式サイト:https://mint-web.jp/
プランとスケジュール:https://mint-web.jp/?mode=f115
取り扱い:PSA
公式Twitter:https://twitter.com/MintHeadquarter?s=20&t=z10fMcLR7Q7AnemT4_MOdg

まとめ

ポケカ投資は、トレーディングカードとして遊ぶ・デザインを楽しむ・投資的価値を期待して持つ、様々な楽しみ方ができます。投機目的の転売や偽物を掴まされることもあることには注意し、購入の際は必ず自分の目で吟味して、信頼できる場所から購入しましょう。

また、実物ではなくオンラインでのトレーディングカード投資を行っているサービスもあります。altyは、オンラインで資産性の高いトレーディングカードをコレクションできるプラットフォームです。

少額から既に資産価値が高くなっているアイテムに投資したい方にはおすすめです。



altyは国内初の収集品共同保有プラットフォームです。
希少な収集品の保有権を少額からコレクション、売買することができます。